Google Stitch(MCP)で作った HTML をローカル保存し、Antigravity 内の自作ブラウザ(唐揚げブラウザ支援機能)で編集する

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V2 安定版提供開始
2026.02.26

📝 記事について: 前回は Google Stitch で HTML をデザインし、Antigravity の MCP で利用しました。ただ、Antigravity 内での HTML 編集がちょっと使いづらかったので、標準機能にプラスするラッパー(唐揚げブラウザ支援機能)を作ってみた、という話です。LLM を使ったデザイン編集が Antigravity 内でスムーズに完結することを目指してまとめました。 内容の正確性は公式情報・データソースをご確認ください。

動画:支援機能を使って要素を実際に修正する様子(概要がわかりやすいので上部に表示)

📦 唐揚げブラウザ(karaage-browser)一式

karaage-browser.zip をダウンロード

ZIP を解凍し、中身のフォルダを HTTP サーバのドキュメントルートに配置してから Launch_Karaage.ps1 を実行してください。

📦 v2(より使いやすくした版)

要素抽出支援を使いやすくした版です。SKILL が定義されているので、karaage-browser フォルダをプロジェクトルート(ワークスペース)として開いて利用すると SKILL が読み込まれます。あとはサーバ起動 → iframe で対象ページ指定 → 要素抽出の流れは同じです。

v2 の主な改善:ショートカットキーより詳細な要素表示自動サーバ起動の改善。スキル発動時には詳細なガイドが参照されます。

karaageProject_v2.zip をダウンロード

この記事の目的は、自作の Karaage Browser を使って HTML の編集支援をし、かつ Google Stitch(MCP)で作った HTML も取り込みつつ、すべて Antigravity 内で完結させることです。手順と必要な知識をまとめます。

詳しい方向け(要約): karaage-browser をダウンロード(またはコピー)し、HTTP サーバのドキュメントルート内に配置 → ブラウザでアクセス → 開いたページのアドレス欄に分析したい HTML ファイルを指定 → 要素を選択・コピー → その内容を LLM に渡してミリ単位で指示を出す、という流れです。

要点(3ステップ)

  • 1

    サーバを起動して唐揚げブラウザを開く

    スクリプトで簡易サーバを立ち上げ、Antigravity の「Simple Browser」で唐揚げブラウザの画面を開く。表示の起点は、スクリプトを実行したフォルダ(唐揚げブラウザ用フォルダ)になる。

  • 2

    見たいページを指定する

    画面内のアドレス欄に、表示したい HTML のファイル名(例:サンプルページや別記事の index.html)を入力すると、そのページが表示され、要素を選べるようになる。

  • 3

    要素をコピーして AI に渡す

    選択モードで要素を選び「Copy Element Data」を押すと、その要素の情報がクリップボードに入る。チャットに貼り付けて「ここを変えて」と指示すれば、AI が編集してくれる。

1. この記事でやること(Karaage Browser と Stitch、Antigravity 内で完結)

Karaage Browser は、筆者が用意した「HTML 編集支援」用の自作ツールです。ローカルで http.server を立て、Antigravity 標準の Simple Browser で開くと、iframe 内に表示した HTML の要素を選択して「Copy Element Data」でコピーできます。その内容をチャットに貼って「ここを白く・大きくして」と指示すれば、編集まで Antigravity 内で完結します。Google Stitch(MCP)で作った HTML は、一度ローカルに保存すれば同じように Karaage Browser で開いて編集できます。

2. フォルダ構成

brief035/karaage-browser/index.html(メイン UI)、script.js / style.csssample.html(初期表示)、Launch_Karaage.ps1(サーバ起動用)。

2.1 カレントと分析対象の位置

サーバのルート=Launch_Karaage.ps1 を実行したカレント(通常は karaage-browser)。「二つ目のアドレス」で指定できるのは、このルートからの相対パスで届くファイルだけ。例:

sample.html ../index.html(brief035) ../../brief034/index.html(前回記事など)

別ツリーのファイルは、サーバを上位で起動するか、コピーを karaage-browser 内に置く。

2.2 Launch_Karaage.ps1 と Python サーバ

スクリプトの役割(一行): Python の有無を確認し、なければインストールを案内、あればカレントで簡易 HTTP サーバ(ポート 8000)を起動する。要するに PowerShell でゴリゴリにサーバを立てるためのスクリプトです。

ダウンロード:Launch_Karaage.ps1(右クリックで保存またはリンク先を保存)

Python 未導入のとき:スクリプト内で winget によるインストールを案内します。手動で入れたい場合は Python 公式ダウンロード からインストーラーを取得してください。

処理の流れ:Python の有無を Get-Command で確認 → なければ winget でインストール案内。ある場合は次のコマンドでサーバ起動(ルート=カレント)。

Start-Process python -ArgumentList "-m http.server 8000" -WindowStyle Hidden -PassThru

キー待ちで Stop-Process して終了。Python の http.server は標準ライブラリのみで、カレントをドキュメントルートとして配信する。

3. 手順

次の4ステップで、Karaage Browser を開き、分析したい HTML を表示します。

ステップ1:フォルダを開いて PowerShell を起動する
エクスプローラーで brief035\karaage-browser フォルダを開き、そのフォルダの中で PowerShell を起動してください。または、すでに開いている PowerShell で cd を使って brief035\karaage-browser に移動してもかまいません。
karaage-browser ディレクトリに移動した状態

図:karaage-browser ディレクトリに移動した状態。ここで .\Launch_Karaage.ps1 を実行してサーバを起動する。

ステップ2:サーバを起動する
PowerShell で .\Launch_Karaage.ps1 と入力して実行します。スクリプトが Python の有無を確認したあと、http.server がポート 8000 で起動します。画面に「Server is running!」と出れば成功です。
Launch_Karaage.ps1 実行後のターミナル

図1:ステップ2まで終えたときのターミナル(クリックで拡大)

ステップ3:Antigravity で Simple Browser を開く
Antigravity の画面上で Ctrl+Shift+P を押してコマンドパレットを開き、「Simple Browser: Show」と入力して選択します。表示されたブラウザの URL 欄に http://localhost:8000/index.html を入力して Enter を押すと、Karaage Browser の画面が表示されます。
Ctrl+Shift+P で Simple Browser: Show を選択

図2:Ctrl+Shift+P で「Simple Browser: Show」を選ぶ(クリックで拡大)

SimpleBrowser で Karaage Browser を表示した状態

図3:Simple Browser で Karaage Browser を表示した状態(クリックで拡大)

ステップ4:分析したい HTML を指定する(アドレスが2つあるので注意)
Karaage Browser の画面には、アドレス(URL)を入力する場所が2か所あります。どちらに何を入力するかがわかりやすいよう、整理します。
  • 一つ目(Simple Browser のアドレス欄) … 画面上部、ブラウザタブのすぐ下にある URL 欄です。ここには http://localhost:8000/index.html が入ったままにしておきます。Karaage Browser そのものを開くためのアドレスなので、通常は変更しません。
  • 二つ目(Karaage Browser の中の URL バー) … 図3の画面のなかにある、検索アイコンの横の入力欄です。ここに「iframe の中に表示したい HTML ファイル」を指定します。初期値は sample.html。別のファイルを見たいときは、次のように相対パスで入力して Enter を押してください。
    ../index.html(brief035) ../../brief034/index.html(前回記事)

編集・分析の対象にするのは、二つ目のアドレスで開いた HTML です。一つ目は「Karaage Browser を開くため」、二つ目は「その中でどの HTML を表示するか」の指定だと覚えるとわかりやすいです。

二つのアドレス(SimpleBrowser の URL と対象 HTML 指定)

図4:赤枠の2か所が「一つ目」と「二つ目」のアドレス(クリックで拡大)

備考: スクリプトからタブを自動で開くことは Antigravity の制約でできないため、手動で Simple Browser を開く。

4. 要素選択と Copy Element Data

動画のとおり、矢印ボタン(要素選択)をオン → 要素をホバーでハイライト → クリックで確定 → 「Copy Element Data」で要素データがクリップボードへ。Chrome と違い、ページ内の単クリックではコピーできない。必ず選択モード(矢印ボタンON)にしてから要素を選ぶ。クリップボードにコピーされた内容を Antigravity チャットに貼れば AI に渡せる。

編集の流れ: 作成したページの構成要素を Copy Element Data でコピーし、チャットに貼り付けて「この要素の文字を白く・大きくして」のように指示する。この一連の操作は Antigravity のチャット内で完結する。編集の規模や目的によっては、Stitch を MCP 経由で使う方法もあり、必要に応じて使い分けるとよい。
Copy Element Data でコピーした要素をチャットに貼り付けて編集指示

図5:構成要素をコピーしてチャットに貼り付け、編集を指示(クリックで拡大)

5. 注意点・運用のポイント

押さえておくこと:

  1. karaage-browser をプロジェクト内にコピーする … 使いたいプロジェクトの適当な場所に karaage-browser フォルダごとコピーする。
  2. そのフォルダでサーバを立てる … コピーした karaage-browser をカレントにして .\Launch_Karaage.ps1 を実行する。
  3. 編集対象の HTML をこのフォルダ以下に配置する … 選択・編集したい HTML は、サーバを立てたフォルダ(karaage-browser)の直下か、その中に作ったサブフォルダに置く。そうすれば「二つ目のアドレス」で相対パス指定して開ける。
  • iframe で開ける(選択できる)のは、サーバを立てたフォルダ以下で配信されている HTML のみ。別のフォルダや外部 URL は対象外。
  • サーバ終了:Launch_Karaage.ps1 のウィンドウで「Press any key...」のあとキーを押す。

補足:Stitch で生成した HTML のダウンロード

※ AI チャットが迷子になることがあります。 MCP Stitch で作成した HTML をダウンロードする際、LLM がうまく動かない場合があるので、下の文やコマンドをコピペしてチャットに貼り、そのまま利用してみてください。

チャットで「Stitch のダウンロード用 URL をこのパスに保存して」と指示。AI が次のコマンドで保存。

Invoke-WebRequest -Uri "【URL】" -OutFile "【保存先フルパス】"

ドメインは contribution.usercontent.google.com.google 抜けで失敗するので要確認)。

📦 唐揚げブラウザ(karaage-browser)一式

karaage-browser.zip をダウンロード

ZIP を解凍し、中身のフォルダを HTTP サーバのドキュメントルートに配置。そのフォルダで Launch_Karaage.ps1 を実行してから、ブラウザで http://localhost:8000/index.html にアクセスしてください。

v2(SKILL 付き・使いやすくした版):karaageProject_v2.zip

Artist's Perspective

Antigravity の拡張機能で実装するのも考えたのですが、くたびれた貧乏なおっさん的にはハードルが高くて……。なので PowerShell でゴリゴリ制御してサーバを立て、iframe で無理やり制御下に置いて、いろいろやってみた、という感じです。こういう使い方もあるんだぁ~ 程度の話です。VSCode ベースのエディタなので、いつかは拡張機能の作り方も試してみたい。同じことは Chrome や他のブラウザでもできるので、今回は「Antigravity で完結させたい」というわがままを優先しました。唐揚げブラウザ=やっぱり唐揚げは最高ですね、うまいし安い。

データソース・参考リンク

本記事は以下の情報源を参考にしています。内容の正確性については、必ず元のデータソースをご確認ください。