Google Stitch(MCP)で作った HTML をローカル保存し、Antigravity 内の自作ブラウザ(唐揚げブラウザ支援機能)で編集する
📝 記事について: 前回は Google Stitch で HTML をデザインし、Antigravity の MCP で利用しました。ただ、Antigravity 内での HTML 編集がちょっと使いづらかったので、標準機能にプラスするラッパー(唐揚げブラウザ支援機能)を作ってみた、という話です。LLM を使ったデザイン編集が Antigravity 内でスムーズに完結することを目指してまとめました。 内容の正確性は公式情報・データソースをご確認ください。
動画:支援機能を使って要素を実際に修正する様子(概要がわかりやすいので上部に表示)
📦 唐揚げブラウザ(karaage-browser)一式
karaage-browser.zip をダウンロードZIP を解凍し、中身のフォルダを HTTP サーバのドキュメントルートに配置してから Launch_Karaage.ps1 を実行してください。
📦 v2(より使いやすくした版)
要素抽出支援を使いやすくした版です。SKILL が定義されているので、karaage-browser フォルダをプロジェクトルート(ワークスペース)として開いて利用すると SKILL が読み込まれます。あとはサーバ起動 → iframe で対象ページ指定 → 要素抽出の流れは同じです。
v2 の主な改善:ショートカットキー、より詳細な要素表示、自動サーバ起動の改善。スキル発動時には詳細なガイドが参照されます。
karaageProject_v2.zip をダウンロードこの記事の目的は、自作の Karaage Browser を使って HTML の編集支援をし、かつ Google Stitch(MCP)で作った HTML も取り込みつつ、すべて Antigravity 内で完結させることです。手順と必要な知識をまとめます。
要点(3ステップ)
-
1
サーバを起動して唐揚げブラウザを開く
スクリプトで簡易サーバを立ち上げ、Antigravity の「Simple Browser」で唐揚げブラウザの画面を開く。表示の起点は、スクリプトを実行したフォルダ(唐揚げブラウザ用フォルダ)になる。
-
2
見たいページを指定する
画面内のアドレス欄に、表示したい HTML のファイル名(例:サンプルページや別記事の
index.html)を入力すると、そのページが表示され、要素を選べるようになる。 -
3
要素をコピーして AI に渡す
選択モードで要素を選び「Copy Element Data」を押すと、その要素の情報がクリップボードに入る。チャットに貼り付けて「ここを変えて」と指示すれば、AI が編集してくれる。
1. この記事でやること(Karaage Browser と Stitch、Antigravity 内で完結)
Karaage Browser は、筆者が用意した「HTML 編集支援」用の自作ツールです。ローカルで http.server を立て、Antigravity 標準の Simple Browser で開くと、iframe 内に表示した HTML の要素を選択して「Copy Element Data」でコピーできます。その内容をチャットに貼って「ここを白く・大きくして」と指示すれば、編集まで Antigravity 内で完結します。Google Stitch(MCP)で作った HTML は、一度ローカルに保存すれば同じように Karaage Browser で開いて編集できます。
2. フォルダ構成
brief035/karaage-browser/:index.html(メイン UI)、script.js / style.css、sample.html(初期表示)、Launch_Karaage.ps1(サーバ起動用)。
2.1 カレントと分析対象の位置
サーバのルート=Launch_Karaage.ps1 を実行したカレント(通常は karaage-browser)。「二つ目のアドレス」で指定できるのは、このルートからの相対パスで届くファイルだけ。例:
sample.html
../index.html(brief035)
../../brief034/index.html(前回記事など)
別ツリーのファイルは、サーバを上位で起動するか、コピーを karaage-browser 内に置く。
2.2 Launch_Karaage.ps1 と Python サーバ
スクリプトの役割(一行): Python の有無を確認し、なければインストールを案内、あればカレントで簡易 HTTP サーバ(ポート 8000)を起動する。要するに PowerShell でゴリゴリにサーバを立てるためのスクリプトです。
ダウンロード:Launch_Karaage.ps1(右クリックで保存またはリンク先を保存)
Python 未導入のとき:スクリプト内で winget によるインストールを案内します。手動で入れたい場合は Python 公式ダウンロード からインストーラーを取得してください。
処理の流れ:Python の有無を Get-Command で確認 → なければ winget でインストール案内。ある場合は次のコマンドでサーバ起動(ルート=カレント)。
Start-Process python -ArgumentList "-m http.server 8000" -WindowStyle Hidden -PassThru
キー待ちで Stop-Process して終了。Python の http.server は標準ライブラリのみで、カレントをドキュメントルートとして配信する。
3. 手順
次の4ステップで、Karaage Browser を開き、分析したい HTML を表示します。
エクスプローラーで
brief035\karaage-browser フォルダを開き、そのフォルダの中で PowerShell を起動してください。または、すでに開いている PowerShell で cd を使って brief035\karaage-browser に移動してもかまいません。
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図:karaage-browser ディレクトリに移動した状態。ここで .\Launch_Karaage.ps1 を実行してサーバを起動する。
PowerShell で
.\Launch_Karaage.ps1 と入力して実行します。スクリプトが Python の有無を確認したあと、http.server がポート 8000 で起動します。画面に「Server is running!」と出れば成功です。
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図1:ステップ2まで終えたときのターミナル(クリックで拡大)
Antigravity の画面上で Ctrl+Shift+P を押してコマンドパレットを開き、「Simple Browser: Show」と入力して選択します。表示されたブラウザの URL 欄に
http://localhost:8000/index.html を入力して Enter を押すと、Karaage Browser の画面が表示されます。
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図2:Ctrl+Shift+P で「Simple Browser: Show」を選ぶ(クリックで拡大)
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図3:Simple Browser で Karaage Browser を表示した状態(クリックで拡大)
Karaage Browser の画面には、アドレス(URL)を入力する場所が2か所あります。どちらに何を入力するかがわかりやすいよう、整理します。
- 一つ目(Simple Browser のアドレス欄) … 画面上部、ブラウザタブのすぐ下にある URL 欄です。ここには
http://localhost:8000/index.htmlが入ったままにしておきます。Karaage Browser そのものを開くためのアドレスなので、通常は変更しません。 - 二つ目(Karaage Browser の中の URL バー) … 図3の画面のなかにある、検索アイコンの横の入力欄です。ここに「iframe の中に表示したい HTML ファイル」を指定します。初期値は
sample.html。別のファイルを見たいときは、次のように相対パスで入力して Enter を押してください。../index.html(brief035)../../brief034/index.html(前回記事)
編集・分析の対象にするのは、二つ目のアドレスで開いた HTML です。一つ目は「Karaage Browser を開くため」、二つ目は「その中でどの HTML を表示するか」の指定だと覚えるとわかりやすいです。
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図4:赤枠の2か所が「一つ目」と「二つ目」のアドレス(クリックで拡大)
4. 要素選択と Copy Element Data
動画のとおり、矢印ボタン(要素選択)をオン → 要素をホバーでハイライト → クリックで確定 → 「Copy Element Data」で要素データがクリップボードへ。Chrome と違い、ページ内の単クリックではコピーできない。必ず選択モード(矢印ボタンON)にしてから要素を選ぶ。クリップボードにコピーされた内容を Antigravity チャットに貼れば AI に渡せる。
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図5:構成要素をコピーしてチャットに貼り付け、編集を指示(クリックで拡大)
5. 注意点・運用のポイント
押さえておくこと:
- karaage-browser をプロジェクト内にコピーする … 使いたいプロジェクトの適当な場所に
karaage-browserフォルダごとコピーする。 - そのフォルダでサーバを立てる … コピーした
karaage-browserをカレントにして.\Launch_Karaage.ps1を実行する。 - 編集対象の HTML をこのフォルダ以下に配置する … 選択・編集したい HTML は、サーバを立てたフォルダ(
karaage-browser)の直下か、その中に作ったサブフォルダに置く。そうすれば「二つ目のアドレス」で相対パス指定して開ける。
- iframe で開ける(選択できる)のは、サーバを立てたフォルダ以下で配信されている HTML のみ。別のフォルダや外部 URL は対象外。
- サーバ終了:Launch_Karaage.ps1 のウィンドウで「Press any key...」のあとキーを押す。
補足:Stitch で生成した HTML のダウンロード
※ AI チャットが迷子になることがあります。 MCP Stitch で作成した HTML をダウンロードする際、LLM がうまく動かない場合があるので、下の文やコマンドをコピペしてチャットに貼り、そのまま利用してみてください。
チャットで「Stitch のダウンロード用 URL をこのパスに保存して」と指示。AI が次のコマンドで保存。
Invoke-WebRequest -Uri "【URL】" -OutFile "【保存先フルパス】"
ドメインは contribution.usercontent.google.com(.google 抜けで失敗するので要確認)。
📦 唐揚げブラウザ(karaage-browser)一式
karaage-browser.zip をダウンロードZIP を解凍し、中身のフォルダを HTTP サーバのドキュメントルートに配置。そのフォルダで Launch_Karaage.ps1 を実行してから、ブラウザで http://localhost:8000/index.html にアクセスしてください。
v2(SKILL 付き・使いやすくした版):karaageProject_v2.zip
Artist's Perspective
Antigravity の拡張機能で実装するのも考えたのですが、くたびれた貧乏なおっさん的にはハードルが高くて……。なので PowerShell でゴリゴリ制御してサーバを立て、iframe で無理やり制御下に置いて、いろいろやってみた、という感じです。こういう使い方もあるんだぁ~ 程度の話です。VSCode ベースのエディタなので、いつかは拡張機能の作り方も試してみたい。同じことは Chrome や他のブラウザでもできるので、今回は「Antigravity で完結させたい」というわがままを優先しました。唐揚げブラウザ=やっぱり唐揚げは最高ですね、うまいし安い。
データソース・参考リンク
本記事は以下の情報源を参考にしています。内容の正確性については、必ず元のデータソースをご確認ください。
- 🔗 Google Antigravity (公式)AI 搭載 IDE。VS Code ベース。本記事で利用している Simple Browser は同梱のプレビュー用ブラウザです。
- 🔗 VS Code: Integrated browser / Simple Browser (公式)コマンドパレットから「Simple Browser: Show」や「Browser: Open Integrated Browser」で開けます。Antigravity は VS Code 系のため同様の機能があります。
- 🔗 Google Stitch - Design with AI (公式)プロンプトから UI デザイン・コードを生成。MCP 対応で AI エージェントから利用可能。
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🔗
Python: http.server
(公式)標準ライブラリ。本記事では
python -m http.server 8000でカレントをドキュメントルートとして配信する用途で利用。 - 🔗 Microsoft: winget (公式)Windows のパッケージマネージャー。Launch_Karaage.ps1 では Python 未導入時に winget でのインストールを案内します。
- 🔗 Python 公式ダウンロード (公式)手動で Python をインストールする場合。
- 🔗 brief034:Google Stitch MCP を利用した公開ページ解析 (当サイト前回記事)
- 🔗 brief036:MCP・Stitch・Antigravity・SKILL の流れまとめ(唐揚げブラウザ V2) (当サイト)
- 🔗 brief032:Stitch と Antigravity を連携(GCP 経由) (当サイト)
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📁
本記事で扱う Karaage Browser:
brief035/karaage-browser/(index.html, script.js, Launch_Karaage.ps1, sample.html) - 📦 karaageProject_v2.zip (v2・ショートカットキー、詳細な要素表示、自動サーバ起動改善、スキル発動時の詳細ガイド。SKILL 定義あり)